熊本地震から2年がたちました。2年前、道の駅ハーブセンター前で被災地支援に取り組んでいた頃を思い出します。
まだ万単位の人々が避難所生活を余儀なくされており、生活再建のメドも立たない人がいまだに多数取り残されていることが報道されていました。
全壊した家屋を再建することを決めて、そのための費用のほんの何パーセントにしか満たない支援金を受ければ避難所には入れない、孤立した生活の中で孤独死をする人が後をたたないなど、ここでもこの国の政治の貧しさを象徴するような出来事が数限りなく生じています。
一方、トランプが英仏ととともにシリアへのミサイル攻撃に踏み切ったというニュース。ロシアの批判は、にわかには信用できませんが、それでも第3者を交えて事実関係を精査することなく国連での議論もなく拙速に攻撃に踏み切ったことは許されることではありません。また、過去にピンポイントといいながら市民を巻き添えにした攻撃を行ってきたアメリカですから、今回もどんな被害を及ぼしたか計り知れません。
暴力の連鎖を止めるためになすべき外交手段を講じることなく、大国の思惑だけで介入をつづけて事態を一層複雑にし解決を遠ざけるやり方は即刻やめるべきです。ところが安倍政権は「(化学兵器の)拡散と使用を許さないとの米英仏の決意を支持する」「(軍事行動について)これ以上の事態の悪化を防ぐための措置と理解している」とアメリカへの全面的な肩入れ発言。
国会前では、今日安倍政権の退陣を求める大規模な集会が3次にわたって開かれ主催者発表ではのべ5万人の市民が詰めかけたと報じられていました。
MNEMOさん、集会への参加お疲れ様でした。「空しいですよ、レベル低すぎることでの抗議」という気持ちよく分かります。全くです。
こんな劣悪な政治の状況を見せつけられて、成長ざかりの子どもたちへの悪影響は計り知れないものがあります。教師が質問して生徒に「記憶の限りではわからないので、答えを差し控えます」などと答えられたらどうするんですかね。
下の写真は毎日新聞から拝借。
もっともっと怒りを行動に表してよい状況です。国民をなめきり、行政をゆがめ、国政を私物化している安倍政権などはとっくの昔に倒れてもいい政権ですから。
あまりにおとなしいこの国の状態を「馴化」などという心理学用語で解説するお方もいるようですが、ある意味あたっているかもしれません。しかし、そんなことすら言っていられる状態ではないでしょう。
若者の政権、自民党支持率が落ちないことが今ひとつ政権支持率を下げない要因なのだという見方もありますけれど、労働法制の改悪1つをとってみてもこの政権が若者の生活を向上させる政策など打ち出せるはずもないことを日々明らかにしているのではないでしょうか。
もちろん、それではそれに変わる政治は何なのかという問題では、野党の中での政策的な合意が必要であり、ビジョンを示して政権を取ることが求められていることは言うまでもありません。
内閣打倒は当然のこととしてそれに変わる政権構想が必要となるわけですから、安倍退陣を求める運動のなかでその方向への機運を高めることが大事です。
こうした動きに焦りを募らせているのは安倍政権・自民党だけではありません。ネット上ではチャンネル桜などが「頑張れ安倍首相」「安倍首相は何か悪いことをしたか」などとグチに近い雑言を散らす一方で、沖縄と同じ構図で国会前に集まっているのは「反日左翼」とそれを応援する朝日新聞、毎日新聞、東京新聞・・・といったデマをさかんに流しています。
たとえば、今日の国会前大行動に対抗して「4.14 頑張れ安倍政権!さらば反日左翼!日の丸国民行動」と題する
動画では極右の連中が登場、具体的なモリカケ疑惑の証拠の数々については一切触れず、朝日などへの総がかり行動委員会の意見広告にかみついて「どこからこんなカネがでているんでしょうね」とまず思わせぶりに話し始め、「佐川前理財局長が真実を語らなかったと書いているが、それじゃ朝日は佐川が嘘をついていたとの断定的な広告を載せたことになる」「安倍政権で日本がようやく持っている」などと息巻いていました。逆の意味で「おもしろい(=馬鹿馬鹿しい)」対談ですから、ひまつぶしにちょっとのぞいてみるのもいいかも。時間の無駄か・・・知性のカケラも感じられないこと請け合いですから。
その下の書き込みには「加計獣医大学の教授(注:客員教授)に、ケント・ギルバート・上念司の両氏が任命されました。学生の皆さんに正しい歴史観を教えて欲しい」などというのもありましたよ。教えられた方がたまったものじゃない。
これは
LITERAでも報道されていましたからご存じの方もいらっしゃるでしょうが、右は朝日が面会記録の中身を報じた次の日4月11日、上念司氏がツイッターで拡散した書き込み。読んでいる方が恥ずかしくなりませんか??
加計学園、なんともすさまじいことになっています。はびこるのは情念だけ、常識欠け学園としか言いようがないね。
今日は、私の父の祥月命日。朝つんでおいたスイセンの花を供えて二人で手を合わせました。昼は強風が吹き荒れ、夜半からかなり激しい雨に。
午後から松本でのこどもじゅくに参加。ちょっと生徒は少なかったけれど、新年度になって来る子が増えてきているので来週辺りから忙しくなるのではないでしょうか。