何処でどんな人に巡り会うかわかりませんね。出会いというのは本当に不思議なものです。発端はシニア大学、意見発表の時「戦後の沖縄」という題で自分の小さいときの話をしたことがあります。ほんの10分ですので十分な話は出来なかったけど、地上戦の生々しさだけは伝わったようでした。
そのことはすっかり忘れていたのですが、先日同じシニア大の方から電話があり「えっ」とびっくり。彼女は市民劇場でもよく知っていたので何を言うかと思ったら、地域活動をしている婦人団体(10人位)の例会で沖縄の話を聞こうという企画をしたというのです。それでこの前みたいな話をしてくれないかと。顔から火が出るほど恥ずかしかったのですが、10人くらいだったらと引き受けました。
大町の市役所別館は雪がどっさり。知っている人が何人かいました。沖縄の戦争の写真集や高校生向けの歴史などの資料を持って出かけました。
年齢層は私よりも年上の方も何人かいて、戦争を経験していました。沖縄旅行を経験した方は二人。大きな沖縄地図を用意すれば良かったのですが、頭になくて大失敗。資料の裏表紙にある地図を白板に示しそこから話をしました。時間が十分あったので、ゆっくり話すことが出来、大町の戦争の様子なども交えながら話すことが出来ました。
沖縄の情報としては知っている方が何人もいて質問が出たのもよかった。「大変だったんですね」「初めて聞く事ばかり」などの感想が出たのですが、貴重な時間をあんなことで良かったのかと自問自答。穴があったら入りたいくらいでした。
最後に現代の基地問題などにも触れて、基地問題は沖縄だけの問題ではないということ、沖縄旅行の際は観光地だけでなく、戦争跡地を是非回ってほしいと強調しました。少しは沖縄の現状がわかってもらえたでしょうか。